女性のキャリア〜日本における女性の政治参画の状況は?〜

「1946年4月10日」
この日は日本で女性が初めて参政権を行使した日です。
そして、戦後初めての衆議院議員総選挙が行われ、約1,380万人の女性が初めて投票し、39名の女性国会議員が誕生しています。
今となっては男女関係なく選挙権が与えられ、政治参画ができるようになっていますが、約80年前までは女性の政治参画は当たり前ではありませんでした。
今回は、そんな歴史を振り返りながら女性の政治参画状況に注目していきます。
日本の女性議員の割合は?
世界的に見ても日本の女性国会議員の割合は低く、世界で133位となっています。実際の数字を見るとわかるように、日本の国会における女性議員の割合は、2020年時点で衆議院で9.9%、参議院で22.9%と低い水準です。(資料1)

資料1:https://www.gender.go.jp/policy/seijibunya/pdf/pamphlet.pdf より抜粋
また、地方議会においても都道府県議会議員は10.0%、市区議会議員は15.3%、町村議会議員は10.1%といずれも女性の割合が低いことがわかります。
これらの数値は諸外国と比較しても低く、OECD諸国の中でもかなり低い水準であることが発表されています。(資料2)

資料2:https://www.gender.go.jp/policy/seijibunya/pdf/pamphlet.pdf より抜粋
性別によらない政治を目指して
こうした現状を打破するため、『政治分野における男女共同参画推進法』が施行され、政治における男女差を是正しようという意識が高まってきました。
内閣府HPによると、政治分野における男女共同参画推進法とは、参議院及び地方議会の選挙において、男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指すことなどを基本原則とし、国・地方公共団体の責務や、政党等が所属する男女のそれぞれの公職の候補者の数について目標を定める等、自主的に取り組むよう努めることなどを定めている、とされています。(内閣府HP:政治分野における男女共同参画より抜粋)
先日行われた統一地方選挙では、女性の候補者の割合は全体の15.6%であり、この数字は過去最多でした。
女性の社会進出が当たり前になっていくとともに、誰もが活躍できる社会を実現していくために、様々なところでジェンダー格差の是正が求められています。
こうしたジェンダー格差に対して、より多くの人が興味を持つことも変化の一歩かもしれません。
政治の分野でもジェンダーに関わらない世の中が当たり前になっていくといいですね。