【SDGs】目標2. 飢餓をゼロに〜日本の現状と取り組み〜

飢餓とは?

SDGsの17の目標のうち、2番目の目標は「飢餓をゼロに」です。

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飢餓とはどのような状態を指すのでしょうか?

WFP国連世界食糧計画(国連WFP)では、以下のように定義されています。

飢餓とは、身長に対して妥当とされる最低限の体重を維持し、軽度の活動を行うのに必要なエネルギー(カロリー数)を摂取できていない状態を指します(※1

WFPによると、世界中で、8億1,100万人が十分な食料を持たず、5,000万人が緊急レベルの飢餓に直面しているとされています。これは餓死や病気による死に至る可能性があるほど、最も深刻な状況です。

イエメン、南スーダン、マダガスカルの一部では、飢饉(ききん)に近い状態か、すでに陥っている可能性があるといいます。(※2

「目標2. 飢餓をゼロに」では、2030年までにあらゆる形態の飢餓と栄養不良を解消し、持続可能な食料生産を達成することを目指しており、そのために必要なこととして、以下が挙げられます。

  • フードロスの削減
  • 栄養不足の解消
  • 持続可能な農業の推進
  • 気候変動の影響への対応

日本においては、飢餓や栄養不良といった課題はさほど問題に上がることはありませんが、フードロスや栄養不足については日本でも課題となっています。

今回は目標2『飢餓をゼロに』の達成に向け、フードロスと栄養不足に注目していきます。

日本人は毎日おにぎり1個を捨てている!?〜日本におけるフードロスの現状とは〜

フードロスとは、本来食べられるのに食べずに捨てられる食品のことです。

日本では、年間約522万トン(※3)の食品ロスが発生していると推計されています。これは前年度すの約570万トンと比較すると減少傾向にあります。しかしながらまだまだ廃棄される食品の量は多いのが現状です。政府広報オンラインによると、これは日本人が毎日おにぎり1個分を捨てている計算になります。

フードロスは、家庭での生産段階でのロス、流通段階でのロス、家庭でのロスなど様々です。

フードロスへの取り組み

SDGsの目標2「飢餓をゼロに」を達成するためには、フードロスの削減は取り組むべき大きな課題です。日本では、政府や企業、個人が連携して、これらの課題に取り組むことが求められています。

では、実際にどのようなことができるでしょうか。

以下は一例です。

  • 必要な分だけ買う
  • 賞味期限と消費期限の違いを知る
  • 余った料理を変える
  • 過剰除去をやめる
  • フードドライブ(*4)に参加する
  • フードバンク(*5)に寄付する
  • 生ゴミを堆肥にする
  • コンポスト(*6)を作る
  • 家庭菜園をする
  • 地産地消を心がける
  • 食料ロス削減の啓蒙活動を行う

(*4)家庭で残っている食品を持ち寄り、それを必要としている人に寄付する活動。家庭で残っている缶詰、レトルト食品、調味料、お菓子、飲料水など、未開封で賞味期限が切れていない食品が寄付される。(参照:環境省HP

(*5)包装の印字ミスや賞味期限が近いなど、食品の品質には問題ないが、通常の販売が困難な食品・食材を、NPO等が食品メーカーから引き取って、福祉施設等へ無償提供するボランティア活動。米、パン、めん類、生鮮食品、菓子、飲料、調味料、インスタント食品等様々な食品が取り扱われる。(参照:消費者庁HP

(*6)生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の力で分解・発酵させて作った堆肥。コンポストは、土壌の肥料などとして使われており、生ごみの削減にも役立ち、環境に優しい方法でごみを減らすことができる。

フードロスの課題を解決するためには、政府や企業、個人が連携して取り組むことが重要です。上記にあげたような一例は個人がすぐに実践でき、一人ひとりの意識と行動を変えることが目標達成に近づく一歩となります。

日本における栄養不足の問題

次に栄養不足に関してみていきます。

栄養不足の問題は、発展途上国だけではなく、日本国内でも問題になっている内容です。これらの家庭では、十分な食料を買う余裕がなく、栄養が不足している子どもたちは少なくありません。

東京都のデータでは、カップ麺やインスタント麺、コンビニのおにぎりや弁当、野菜の3つに関して各層での摂取状況の比較をしています。

引用:東京都福祉保健局 「子供の生活実態調査」第3部 子供の栄養と健康

これを見てもわかるように、貧困層であるほど野菜の摂取頻度は少なく、カップ麺やインスタント麺、コンビニのお弁当やおにぎりなどを摂取する機会が多くなっているのがわかります。安価で栄養価が低いものを摂取することで成長や発育などにも影響が出てきます。

貧困層の栄養不足における取り組み

物価高騰などで食材の価格が上昇することで、こうした栄養不足の問題がさらに懸念されます。そうした状況を改善するためさまざまな取り組みが行われています。

●フードバンクやフードドライブ活動

先にあげたフードロスの問題を解決する上でも取り上げたフードバンク。食品の品質には問題ないものの、包装の印字ミスや賞味期限が近いなど、通常の販売ができない食品・食材を企業から引き取り生活困窮者へ届ける仕組みです。

また、フードドライブでは家庭に残っている缶詰、レトルト食品、調味料、お菓子、飲料水などを持ち寄り、フードバンクや支援団体などを経由して生活困窮者へ食品や食材が届けられます。

これらは企業、個人双方が行うことのできる活動です。

●こども食堂

子ども食堂は、子どもが1人でも行ける無料または低額の食堂であり、食事提供から孤食の解消や食育、さらには地域交流の場などの役割を果たしており、貧困家庭における子どもの栄養不足改善などに繋がっています。

これ以外にもさまざまな活動が行われています。

株式会社ゆいまーるでは、SDGs活動の一環としてさまざまな分野で活躍されている方と弊社代表島袋との対談を行ってきました。その中で、以前栄養×国際協力対談と題してNPO Aozoraの代表をされていた 塚原絵理さまとの対談を行いました。

塚原さまは、インドの貧困層や日本においての栄養改善に対する取り組みなどを行っていらっしゃいます。

<実際の対談記事>

第1話:きっかけはインドのさいばば!?旅行中に出会った青空スクールが国際協力の第一歩に

第2話:いろいろな経験を経て、途上国支援も栄養改善も全部どりの道へ!食の常識の違いに苦戦?

第3話:ものすごい行動力に対する周りの反応は?コツは、自分と他の人を区分けしないこと!

第4話:この子供たちに人生を捧げる!人生のキーパーソンの圧倒的ビジョンが原動力

第5話:ビジョンは、世界の食問題解決!貧困層の人は、お金があってもバランスのいい食事をとれない!?

第6話:行動力のコツは、まずやってみる!自分で自分のことを幸せにしていこう

第7話:貧困は日本にもある!?すぐ傍にある問題にも取り組んでいく

株式会社ゆいまーるでは、今後もこうした方々の活動を少しでも応援し、発信していくことでSDGs達成に向けた活動を行なってまいります。

おわりに

「飢餓」と聞くとどこか遠い国の事と思いがちですが、日本にもさまざまな問題が存在しており、そうしたことにも目を向けることも飢餓をゼロにという目標達成には大切なテーマです。

日本の現状を知り、今日からできる行動を生活に取り入れることで、SDGs目標2「飢餓をゼロに」の達成に少しでも近づくことができます。

まずは始められるものから取り組んでみませんか?

<参照>

※1 WFP 国連世界食糧計画 世界の飢餓状況

※2 WFP国連世界食糧計画 飢餓の撲滅

※3 農林水産省HP