【SDGs】目標3. すべての人に健康と福祉を〜日本の現状と取り組み〜

SDGs目標3. すべての人に健康と福祉を
SDGsの17の目標のうち、3番目に掲げられているのは「すべての人に健康と福祉を」です。
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SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」は、すべての人が健康的で充実した生活を送ることができるようにすることを目指しています。具体的には、以下の通り。
- すべての人が、質の高い医療サービスを受けることができるようにすること
- すべての人が、感染症や非感染性疾患から守られるようにすること
- すべての人が、精神的にも健康に過ごせるようにすること
- すべての人が、健康的な生活を送るための情報と知識を身につけることができるようにすること
この目標を達成するためには、各国の政府、民間企業、市民社会が協力して取り組む必要があります。また、私たち一人ひとりも、健康的な生活を送るためにできることを意識し、行動する必要があります。
日本の現状と取り組み 〜健康水準は高いが課題が山積み〜
日本は、世界で最も長寿の国であり、国民の健康水準は高いです。しかし、課題もいくつかあります。
- 少子高齢化に伴う医療費の増加
- 生活習慣病の増加
- メンタルヘルスの課題
- 医療格差
以下、日本の現状について詳しく解説します。
少子高齢化に伴う医療費の増加
日本は、少子高齢化が進んでいます。2025年には、日本の総人口が減少に転じ、65歳以上の人口が総人口の2割を超えると予測されています。
少子高齢化に伴い、医療費は増加し、2019年の医療費は43.4兆円で、GDPの10.2%を占めています。今後も医療費は増加していくことが予想されています。
生活習慣病の増加
日本は、生活習慣病が大きな問題となっています。
2019年の死亡者数のうち、約3割が生活習慣病によるものでした。
生活習慣病の主な原因は、食生活の乱れ、運動不足、喫煙、飲酒などです。これらの生活習慣を改善することで、生活習慣病のリスクを減らすことができます。
メンタルヘルスの課題
日本では、メンタルヘルスの課題も深刻化しています。
2020年の厚生労働省の調査によると、メンタルヘルスの不調を訴える人は約300万人に達しています。メンタルヘルスの不調は、うつ病、不安症、適応障害などがあります。メンタルヘルスの不調を早期に発見し、適切な治療を受けることが大切です。
医療格差
医療格差とは、所得や住んでいる地域によって、医療を受けられる機会や質に差があることです。
原因は、医療費の負担、医療機関の偏在、医療情報の格差などが挙げられます。
医療格差を解消するためには、医療費の負担を軽減し、医療機関を増やすとともに、医療情報を地域住民に提供することが大切です。
これらの課題を解決するために、日本政府は様々な施策を実施しています。
例えば、健康増進法の改正により、健康寿命の延伸を図っています。また、地域医療連携体制の構築により、医療格差の解消に取り組んでいます。
おわりに
日本は、世界で最も長寿の国であり、国民の健康水準は高いです。
しかし、少子高齢化に伴う医療費の増加、生活習慣病の増加、メンタルヘルスの課題、医療格差などの課題も抱えています。
政府による施策だけでなく、私たち一人ひとりも、健康的な生活を送るためにできることを意識し、行動することが大切です。