【SDGs】目標4. 質の高い教育をみんなに〜日本の現状と取り組み〜

SDGs目標4. 質の高い教育をみんなに

SDGs目標4は、「質の高い教育をすべての人に」です。
これは、すべての人が、性別、年齢、障害、出身地、経済状況、その他の差別なく、質の高い教育を受けられるようにすることを目指しています。

教育は、人々に知識やスキルを身につけさせ、経済的成長や貧困削減、ジェンダー平等、平和、持続可能な開発を促進する上で重要な役割を果たします。

SDGs目標4のターゲットは以下の通りです。

  • 2030年までに、すべての学齢期の子どもたちが男女平等な質の高い教育を無償かつ公平に受けられるようにする。
  • 2030年までに、すべての若者と成人の、読み書き能力と算数能力を含む、基礎的な技能を習得できるようにする。
  • 2030年までに、すべての若者および成人が、雇用、就労、起業、人間らしい仕事など、生産的な活動に必要な技能を身につけ、適切な雇用機会を獲得できるようにする。
  • 2030年までに、男女、障害、経済状況、地理的な状況、その他の要因にかかわらず、すべての人が質の高い技術教育、職業教育、および大学教育にアクセスできるようにし、その進学率を向上させる。
  • 2030年までに、すべての人々が、就学前の教育を含む、全教育段階を通して、学習成果が向上し、包摂的かつ公平な質の高い教育を受けられるようにし、すべての人々の教育への参加を促進するため、教育の質を向上させる。
  • 2030年までに、教育に関する偏見と差別をなくし、すべての人々が、すべてのレベルの教育と職業訓練において、平等な機会と条件を享受できるようにする。

質の高い教育の要素とは?

質の高い教育とは、以下のような要素を備えた教育です。

  • すべての人が平等にアクセスできる。
  • すべての人が学び、成長できる。
  • すべての人が将来に役立つ知識やスキルを身につけることができる。
  • すべての人が社会に貢献できる。

質の高い教育は、人々の可能性を最大限に引き出し、すべての人が生き生きと暮らすことができる社会の実現のために必要不可欠です。

日本の現状と取り組み 〜世界でも高水準の教育〜

日本の現状と取り組みについて紹介します。

日本の義務教育は、世界でも高い水準にあります。
小学校6年間と中学校3年間で構成されており、すべての子どもが平等にアクセスすることができます。また、公立学校の授業料は無料であり、私立学校の授業料も比較的安価です。

また、教育の質向上にも取り組んでいます。
教員の研修を充実させ、ICTを活用した授業を推進したり、生徒の学習成果を向上させるために、全国学力テストを実施したりなど。
そのお陰で、国際学力調査では、数学、科学、読解力において、世界トップクラスの成績を収めています。

しかし、課題も残っています。
たとえば、不登校の子どもの数です。
2020年度の不登校児童生徒数は18万2,832人であり、過去最高を更新しました。

また、外国人児童生徒の教育環境も整備する必要があります。2021年度の外国人児童生徒数は34万2,151人であり、増加傾向にあります。

このように、日本は、SDGs目標4の達成に向けて、様々な取り組みを行っています。

  • 教員の研修を充実させ、ICTを活用した授業を推進しています。
  • 生徒の学習成果を向上させるために、全国学力テストを実施しています。
  • 教育の無償化を拡大しています。
  • 外国人児童生徒の教育環境を整備しています。

おわりに

日本は、SDGs目標4の達成に向けて、引き続き取り組んでいく必要があります。
私たち一人ひとりが、教育の重要性を認識し、教育に貢献することが大切です。

具体的には、以下のようなことを実施していくことが推奨されています。

  • 教育費を負担できない家庭を支援する。
  • 教育の無償化を推進する。
  • 教育の質向上を支援する。
  • 教育に関連するボランティア活動を行う。

私たち一人ひとりの小さな行動が、SDGs目標4の達成につながります。
ぜひ、未来の子どものためにも、取り組んでいきましょう。