【SDGs】目標7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに〜日本の現状と取り組み〜

SDGs目標7. エネルギーをみんなに。そしてクリーンに

SDGs目標7「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」は、すべての人が安価で信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保し、再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大することを目的とした目標です。

ターゲットは、以下の5つです。

  1. 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
  2. 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大する。
  3. 2030年までに、エネルギー効率を大幅に向上させる。
  4. 2030年までに、新興再生可能エネルギー源とエネルギー効率の研究開発と技術革新を促進し、これらの技術への普遍的かつ安価なアクセスを確保する。
  5. 2030年までに、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。

参照:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/statistics/goal7.html

これらのターゲットは、すべての人が安価でクリーンなエネルギーを利用できるようにすることを目的としています。


現状は、世界では、約8億人が電気を利用できず、約24億人が安全な調理燃料を利用できないという状況にあります。
また、化石燃料の利用による温室効果ガスの排出が地球温暖化の原因となっています。

具体的に行われている取り組みとしては、以下のようなものがあります。

  • 再生可能エネルギーの導入
  • 省エネルギー化の推進
  • エネルギー効率の向上
  • エネルギーインフラの整備
  • エネルギー教育の普及

2030年までに目標7を達成するためには、今後も様々な取り組みが求められます。
特に、開発途上国における取り組みは重要で、政府や国際機関は、開発途上国への支援を強化し、エネルギーへのアクセスを拡大する必要があります。

また、エネルギーの持続可能性を保つことも重要です。
再生可能エネルギーの導入を拡大し、エネルギー効率の向上を図ることで、温室効果ガスの排出削減に貢献する必要があります。

日本の現状と取り組み 〜トップクラスの水準。課題は再生可能エネルギーの導入拡大〜

日本は、エネルギーの安定供給とエネルギーの効率化に取り組んできた結果、世界でもトップクラスのエネルギーインフラを整備しています。
また、エネルギーへのアクセスも世界で最も高い水準です。

しかし、近年では、気候変動対策やエネルギー安全保障の観点から、再生可能エネルギーの導入拡大が求められています。

日本政府は、2030年度までに再生可能エネルギーの比率を40%まで引き上げる目標を掲げています。また、省エネルギー化の推進やエネルギー効率の向上にも取り組んでいます。

具体的には、以下の取り組みを進めています。

  • 再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の導入
  • 電力の自由化による競争促進
  • 省エネ基準の強化
  • エネルギー効率の高い製品の普及促進

おわりに

日本は、エネルギーへのアクセスやエネルギーインフラの整備においては世界でもトップクラスの水準にあります。
しかし、再生可能エネルギーの導入拡大や省エネルギー化の推進が課題となっています。

政府や民間、個人が一体となって取り組むことで、持続可能なエネルギー社会の実現を目指す必要があります。

以下に、日本の取り組みの具体的な事例をいくつかご紹介します。

  • 政府は、2023年度から「再エネ・省エネ一体型の地域エネルギープロジェクト」を開始し、再生可能エネルギーと省エネルギーを一体的に推進する地域を支援しています。
  • 企業は、再生可能エネルギーの導入や省エネルギー化の推進など、SDGs目標7の達成に向けた取り組みを進めています。
  • 個人は、節電や省エネ製品の利用など、日々の生活の中でできる取り組みを進めることができます。

これらの取り組みが、世界中の人々の生活の質の向上と、持続可能な社会の実現につながることを期待しています。